鉄道模型社のキットを組み立てる。
レジェンド・鉄道模型社
     
  阿里山タイプシェイギヤード機関車[18トン]の組み立て。  
  2. 台車の組立。  
 
 「台車製作」用の主なパーツ[一部を示しています。番号は説明書の番号に符号します]。 
No. 部品名   55 軸箱A(ギヤー付台車用)   4
49 台車枠(ドライブシャフト,ギヤー付)  2    56 軸箱B(ギヤーなし台車用)    4 
51 台車枠(ドライブシャフト,ギヤーなし)   2    57 軸箱上フタ   8
52 動輪(ペペルギヤー付)   4    53,54 台車枕ハリ 1
 
   
    台車には「前方・台車」と「後方・台車」で区別が必要です。 台車枠はこの区別がないので同じものが2組含まれていました。 実物を眺めるとギヤの付き方などで両者は少々異なっているように見えます。 台車枕ハリはそのままでは使用できず結局,スクラッチしました。  
     
  -1.  イラストの台車の「斜め梁」の向きは部品とは異なっています。実物を参照すると,このイラストが逆のようです。   -2.  台車の「斜め梁」の方向はイラストと異なっていますが正しいです。前後台車ともに同じである事がわかります。  
     
     
 
ギヤー側台車枠の製作。 
 
     
  -3.   「組み立て説明書:8の図」と「後部台車のドライブシャフト」を比較するとドライブシャフトの右端が短いのでドライブシャフトを作り直す事にしました。後で分ったのですが「ヒンジ(部品No59)」が取り付けられるだけの長さ(約0.6mm程度)があれば良い事が分りました。つまり短くても良かったのです。    -4.   「後部台車」のドライブシャフト加工するために台車を分解しました。中段がドライブシャフトです。 上段は軸受けです。  
     
  -5.   軸受には方向があるので再組み立ての際はご注意下さい。 厚みのある方が下です。   -6.   ドライブシャフトからギヤを抜き取り,別途用意したシャフト(真鍮棒:1φ)へはめ込みました。  
     
  -7.    こうして出来た「後方台車」。
 あとで記しますが「ヒンジ」という部品を右のギヤへ直接ハンダ付けするように指示されていますが,実物を眺めると直接ではなく少し距離をおいて付いているようなので組み立て書に反しますが「距離をおいて付ける事にします」。
 
  -8.    前方台車に対し「シャフトカラー(部品No.50)」をドライブシャフト端へハンダ付けします(組み立て説明書:7参照)。 実物を観察すると後方台車側にも付いているので付けました。ちょうど数が2個だったのでこの対応は正解だと思います。 
 「斜め梁」はギヤーに当たらないよう適宜カットします。
 
     
  -9.  前方台車と後方台車の全ての「ブレーキ・シュー」を切り離しました。 これらのシューは動輪の踏面(タイヤ)に合致していないので,新たに合致すべく加工するつもりです。 蛇足ですがシャフトカラー(部品No.50)を取りけた側のシューはカットしなくてもギヤには干渉しません。   -10.   ブレーキー・シューのカットはギヤに干渉するからと言う理由でしたが,動輪の踏面に一致させる目的で全てのシューをカットしました。 見本としてOナロー・ゲージの台車をご覧に入れます。 ブレーキ・シューは一段引っ込んだ状態で踏面に合致しています。   
     
  -11.  前方台車の組み立て説明。 後方台車と共にギヤとの接触を起こす箇所のブレーキーシューのみ切除を指示しています。ここでは踏面に揃えたいので全て切り離しました。     -12.  後方台車の組み立て説明。 ギヤへ直接,ヒンジをハンダ付けする旨書かれています。 従って-3〜-7は必ずしも必要ありませんでした。  
     
  -13.   前方台車と後方台車のドライブシャフトに「ユニバーサル・カップリング・ヒンジ(部品No59)」を取り付けます。 以後この部品を「ヒンジ」と呼びます。 ヒンジは脆弱なので取り扱いに注意しました。 数(員数)がピッタリだったので破損,失敗があった時は自作してまかないました。 スジ彫り後,曲げたあと極少量のハンダを流し補強しました。   -14.   ドライブシャフトに「ヒンジ」を付けた状態を示します。 シャフトの端面(先端)はそのままだと動きに弊害を起こしますので出来るだけカットしておきます。 端面はヒンジ内部ですので慎重に作業をしなくてはなりません。   
     
  -15.  伸縮ジョイント角材(部品No.62)にヒンジを付けました。    -16.  ユニバーサルカップリングの組み立て説明。  
     
  -17.   「組み立て説明書:9の図」を参照し「カップリング・ピン」で伸縮伸縮ジョイント角材のヒンジとドライブ・シャフトのヒンジとを接続します。     -18.   「組み立て説明書:9の図」を参照すると「カバー・リング」は板材を丸めて作るように成っていますが4φの円形にするのが難しいので「4φの薄肉パイプ」を利用しました。     
     
  -19.   「組み立て説明書:9」を基に完成したカップリング。 4φのパイプを使用したのでカップリング・ピン(十字形)は簡単に収まりました。 また4φ真円に近い形状に仕上がりました。    -20.  「ユニバーサルカップリング」の代わりに「ユニバーサル・ジョイント」が用意されました。 この方法はOナローで採用されています。 一応,この方法で出来た写真を示します。    
     
    「ユニバーサル・ジョイント」に対する製作記事を別途ご用意しています。 -20のアイコンをクリックすれば閲覧出来ます。   
     
 
ギヤーカバーの取り付。  
 
     
-21.  ギヤーカバーは長さが短かったので作り直しました。 -22.  カバー下部には「補強」を行い強度を持たせました。  
     
     
 
ンギヤー側(非ギヤー側)台車枠の製作。 
 
     
  -21.   「ノンギヤー(非ギヤ)側の台車枠」    -22.   「軸箱B(部品No.56)」を図の通り曲げて台車枠へハンダ付けします。次に,上蓋(部品No.57)をハンダ付けします。  
     
  -23.  ブレーキシューは踏面にないので全て切除しました。   -24.  このままでは簡素なので台車に梁を付けました(円内)。  
     
  -25.   「台車梁」はギヤーカバーをスクラッチした結果,用途を失った本来のハーツと角パイプから作りました。   -26.   ギヤー側の台車枠にも同様に加工しバランスを取りました。  
     
     
 
台車枕梁(ボルスター)製作。 
 
   
    「台車枕梁」はA(前方台車用),B(後方台車用)の2種があるようにパーツ・リストに載っていますが全く無加工の部品が入っていました。 センターが寄っているにもかかわらず,その距離が不明では加工のしようがありませんでした。 仕方ないので,床板にあいた穴を目安に加工しました。 また,集電用「絶縁ブッシュ(部品No.85)」のための穴を確保すると強度が落ちる事がわかりました。
 さらに,「動輪の軸端=
15mm」に対して「枕梁の巾=15mm」なので動輪は脱落します。 このため「枕梁の巾=14mm」が必要です。 精度は+0,-0.2です。マイナスが大きいとギヤーのかみ合わせがきつく成るので注意が必要です。 最終的には軸端に「ワッシャ」を挟んで調整するための部品(部品No.88)があるようですが・・・。 
 結局,枕梁も自作する事に成りました。 
 
 
     
  -27.   「JPN」と刻印のある枕梁。    -28.   「センター孔」「振止(回転止)孔」の位置は床板から割り出しました。  
     
  -29.    「枕梁の巾」は14mmにしないと動輪が脱落してしまいます。 また絶縁ブッシュの穴をあけると強度が落ちる事がわかります。 スクラッチする事でこれらを善処しました。   -30.     「枕梁」の取り付け目安としてあらかじめ台車枠裏側へストッパーを設けました。-24)の台車梁を加工する時にこの加工をしました。  
     
  -31.   「枕梁」は台車上端より1mm突出させ,且つ「屋根上端まで37mm」と指示されています。 今の段階では「上まわり」が未着手なので見通しが経ちません。    -32.   車高が高く成る事(腰高)を考慮して指示とは逆に1mm引っ込める事にしました。 もし足らないときは調整がききます。   
     
  -33. 「枕梁」を介して組み上げた台車。  
     
     
 
ブレーキシューの取り付。
 
   
   台車枠からブレーキシューを全て切除してしまいました。 ギヤーに干渉する点と動輪の踏面に合致していない点の両面が理由です。 作り方は「Oナロー」を参考にしました。 しかし「枕梁」を固定してしまったので分解が出来なく成っています。 塗装はどうしませうか?。   
     
  -34. まずは「Oナロー」の台車を示します。 シューは,ほぼ踏面に合っています。   
     
   
  -35.  ブレーキシューは「エコーモデル」のパーツを採用しました。   -36.  ブレーキシューに合わせ「端梁」と「座」を製作しました。   
     
  -37.  座にはブレーキシューを納めます。   -38.  ブレーキシューの付いた端梁を台車へハンダ付し固定。   
     
  -39.  ブレーキシューがユニバーサルカップリングに接触していないかを確認します。 また,下部の「引き棒」を連結しました。  
     
  -40. 完成した台車。 分解は出来ないので「絶縁」「集電」には特に配慮が必要です。   
     
 
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